管理栄養士 資格試験学習室

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管理栄養師試験 傾向と対策

栄養士の免許をもっていれば管理栄養士になるチャンス!

画像の説明
管理栄養士の受験資格を得るためには、栄養士の免許を取得する必要があります。栄養士の免許を取得し、一定の条件を満たせば管理栄養士の試験を受験する資格が得られます。栄養士の免許をお持ちの方は、管理栄養士にステップアップするチャンス!

試験の概要

第30回管理栄養士国家試験
午前 計99問 2時間30分
社会・環境と健康 17問
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 27問
食べ物と健康 25問
基礎栄養学 14問
応用栄養学 16問
午後 計101問 2時間35分
栄養教育論 15問
臨床栄養学 28問
公衆栄養学 18問
給食経営管理論 20問
応用力試験 20問

各項目ごとの傾向と対策

社会・環境と健康

社会・環境の変化がどのように人々の健康に影響を与え、また、対策されているのかが問われる科目であり、社会の動きや法・制度改正が出題に大きく影響します。何をどこまで覚えるべきか悩みますが、過去の難問にとらわれず、頻出事項を中心にした学習を心がけましょう。毎年のように法・制度改正があるため、新しく改正された部分には注意が必要です。新聞・ニュースなどを通して、常に世の中の動きに関心をもつことも大切です。8月末に発行される「国民衛生の動向(厚生統計協会)」や平成25年の「国民健康・栄養調査」結果のチェックも欠かせません。また、近年の傾向として、疫学指標の各々の特性の違いや統計値を実際に求める問題が出されています。「公衆栄養学」と関連させながらの学習が効果的です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

昨年度に引き続き基本的事項が大半でした。今後も表面的な理解だけでは正答を導くことが容易ではない内容からの出題が中心という傾向は変わらないでしょう。重要医学用語をおさえつつ、基礎的な症候とそれに併せた病態メカニズムを理解する学習がより一層求められます。他の科目に比べ、内容が難解で広範に渡るため、苦手としている受験生が多い科目です。できるだけ早いうちから取組み、苦手意識を克服しましょう。「臨床栄養学」「基礎栄養学」と組み合わせた学習が効果的です。

食べ物と健康

例年同様、基本的な内容を問う問題と詳細な知識が必要とされる問題が混在していました。落ち着いて設問の意図を読み取り、選択肢を絞り込んでいきましょう。頻出事項の理解とともに、日頃から食の安全や健康に関する話題に広く関心をもつよう心がけましょう。食品の規格表示や食品の安全性・機能性を中心に法律や制度の最新情報をチェックすることも大切です。また、「食品標準成分表」については最新の改訂版の成分や測定法などの知識を整理しておくことも必要です。

基礎栄養学

第30回も例年同様、出題基準に準じてむらなく基本的な事項が出題されていました。暗記よりも理解を必要とする問題傾向も定着しています。出題内容は3大栄養素とビタミン・無機質・水・エネルギー、代謝、消化に関する問題で9割近くを占めています。また、「摂食の調節」「遺伝子多型」も定期的に出題されます。「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の生化学分野と並行して、各栄養素の体内動態を流れとしてとらえ、空腹時、満腹時、ホルモンとの関連なども理解しておきましょう。

応用栄養学

例年同様、各ライフステージから満遍なく出題されていました。本科目は傾向がつかみやすいので比較的得点しやすく、また、「公衆栄養学」「栄養教育論」との関連が強いので同時に学習すると効率がよいでしょう。例年「日本人の食事摂取基準」からは詳細な理解を問う内容が何問か出題され、本年度は5問でした。各ライフステージでの数値等を把握し、それに加え、策定根拠等の理解も深めておくとよいでしょう(昨年度から「日本人の食事摂取基準(2015年版)」が使用されています)。また、管理栄養士に期待される職務という側面からも栄養アセスメントが重要な出題分野となっています。栄養状態評価のための各指標と判定基準などをきちんと整理しておきましょう。今後「高齢期の栄養ケア」の一環として「認知症への対応」「日常生活動作の支援」などに関する出題の増加も予想されます。

栄養教育論

身近なテーマを取り上げた実践的・応用的な設問が定着傾向にある科目ですが、難易度は昨年度同様それほど高くなく、基礎的な理解を問う内容がほとんどでした。また、近年の傾向として、一見簡略で平易にみえる選択肢でも、実際には重要単語の意味を確実に理解した上での、柔軟性のある思考力を必要とする問題も増加しており、注意が必要です。「公衆栄養学」「臨床栄養学」「応用栄養学」「給食経営管理論」などの総まとめ的な科目であり、関連させた学習が効果的です。また、行動変容に関する理論・技法の応用や目標設定については、今後ますます出題頻度が高くなると予想されます。そして、各ライフステージにおける栄養教育に関する指針についても今後出題が予想されるので、しっかり学習しておきましょう。

臨床栄養学

基本的知識を問う出題が大半であったものの、過去に出題例のない問題や基礎的な知識をさらに展開・応用させる力が必要とされる内容も混在していました。対策として最新事項や変更点に注意しながら、各疾患の基本的な症候と病態メカニズムを確実に理解しておくことが重要です。栄養ケアや治療方法などの実践をイメージした学習を進めましょう。また、各学会から出されている疾患の予防・治療ガイドラインや診断基準、薬物療法の学習も必要です。例年頻出の栄養補給法や診療報酬・介護報酬は必ずチェックしておきましょう。平成28年度診療報酬改定により“栄養食事指導”が大幅に見直されました。その他の改定点もおさえておきましょう。

公衆栄養学

例年通りの正解を導きやすい基本的な問題がほとんどでした。頻出事項に重点をおく学習が大切なのはもちろんのこと、背景にある考え方や根拠となる理論を理解し、実践と結びつけたイメージを摑みましょう。わが国及び諸外国の健康・栄養問題の現状と課題及び栄養政策について、日頃から関心をもつことが大切です。公衆栄養活動の法的根拠は大きく変化しているため、過去問題に頼りすぎることなく最新の資料・情報をチェックするとともに、年次推移という観点から全体像として捉えることが必須です。「食育」や「特定健診・特定保健指導」関連項目にも必ず目を通しておきましょう。「社会・環境と健康」と関連づけた学習が効果的です。

給食経営管理論

各項目から偏りなく出題され、例年通りの平易な問題がほとんどであったものの、問題の意図を把握しないと解答に困るものも若干ありました。栄養・食事管理、品質管理や原価管理、経営管理、給食の生産・提供システム、大量調理の調理特性、危機管理対策の分野は、今後も重要ポイントになると思われますので、新カリキュラム以降の過去問題を解くことにより国家試験的な問題解釈に慣れるとともに、キーワードの把握に努めましょう。また、「大量調理施設衛生管理マニュアル」を読み込むことも不可欠です。基本をきちんとおさえれば、比較的容易に正解を導き出せる問題が多い科目ですので、確実に得点につなげましょう。

応用力試験

本年度より10問から20問に出題数が増え、「社会・環境と健康」から5問(公衆栄養学1問含む)、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「食べ物と健康」「応用栄養学」「栄養教育論」から1問ずつ、「臨床栄養学」から8問(応用栄養学2問含む)「給食経営管理論」から3問出題され、横断的な知識は要するものの基礎的内容を問うものが大半でした。20問中14問が「最も適切なのはどれか」という問いかけになっており、考えられる方法や対策等の中からその状況下で最適なものを選ぶという判断力・実践力が大いに問われる内容であったといえます。データを絡めた計算問題、グラフや表の読解というタイプの出題は今後も続くと思われますので、見慣れない形式で出題されても基本を応用し、落ち着いて取組むことが大切です。対策としては、各科目の基本事項をおさえることと、計算問題の解き方を学習することです。また、臨床検査値等から病態を推測し、その症状や栄養ケアを問うものは頻出なので、臨床検査値の基準値を覚えてアセスメントできるようにしておくことは極めて重要です。